2018年7月20日金曜日

SysML初級講座 第14回 内部ブロック図 ibd

内部ブロック図(Internal Block Diagram)

略称は頭文字を取ってibd

内部ブロック(Internal Block)は、UMLの構造化分類子(Structured Classifier)に相当します。
そして、SysMLでは、構造化分類子の名前を変えただけでなく、いくつか機能が付け加えられています。
 

ブロック(クラス)の問題点

構造化分類子はUMLのごく初期の発展過程から登場していますが、クラス(class)あるいは分類子(classifier)だけでは何が不足していたのでしょうか?
そして、同じ意味で、ブロック図だけでは、何が問題だったのでしょうか?
本日は、その辺のところを見て見たいと思います。

Car ブロック図
左の図は、以前にも登場した車のブロック図です。
車(Car)にはエンジン(Engine)と、車輪(Wheel)があり、エンジンは1個、車輪は前輪が2個、後輪も2個あることが示されています。
そして、エンジンが2個の車輪を駆動しています(axle)。
概念的にはまったく問題がありません。
それでは、次に、具体的にオブジェクト図に展開して見ましょう。

Carオブジェクト図 例1
Carオブジェクト図 例1は、エンジンが前輪2個を駆動する、いわゆる前輪駆動車を示しています。
車に詳しい人だと、自分が運転する車が前輪駆動なのか、後輪駆動なのかご存知な方も多いでしょう。

ところが、上のCarブロック図から導き出されるオブジェクト図は前輪駆動、後輪駆動だけでありません。

次の例2に示されるように、前方の右車輪、後方の右車輪の2個を駆動するような、果たしてまっすぐ前に進むのか疑問な構成もありえます。(Carブロック図から見ると、例2も正しい。)
Carオブジェクト図 例2
このような事態を避けるために、SysMLではブロック定義図(bdd)だけでなく、内部ブロック図と呼ばれる表現形式が用意されています。

次回以降、その詳細を見てゆきましょう。




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