プロマネBlog
2008年05月29日
筆者の知り合いに、いわゆる語学留学の経験者がいますが、聞いてみると彼女のように英語を学ぶためにアメリカやイギリス等の英語圏の語学学校へ毎年相当の数の人が行っているようです。
ところが、残念なことに、大部分の人は期待したほどの成果が得られないままかえってくるそうです。
筆者も初めてアメリカに行ったときには英語でかなり苦労しましたが、苦労した割には、あまり上達していません。これは、どうも母国語と英語の音の違いに起因するようで、文法が近いかどうかはあまり関係なく、子音の種類の数が多い、あるいは子音が英語と共通する母国語をしゃべる国の人ほど上達が早く、まじめにこつこつ勉強する日本人をあっという間に追い抜き、ネイティブに近い発音を身につけて行きます。何か不公平な感じがしないでもありませんが、そういった母国語を持つ人は、始めから、言葉の音をかなりの水準で聞き分けられ、耳で学習が出来るのに対し、日本人は、英語の音に慣れるまでに相当時間がかかります。
日本人ならたいてい経験する事だと思いますが、初め耳で聞いたときは何を言っているのか分からなくてよっぽど難しい単語なのだろうと思って問い直すと、何でもない極めてありふれた単語である事がわかり、自分の語学能力に絶望的な気持ちになったりします。
こういった事態に対し、対処法があるのかというと、比較的簡単な方策で著しい効果が得られる事がかなりの昔から知られていました。
話題は少しそれますが、以前、小学生に円周率をどこまで教えるかがマスコミ等で盛んに議論がされた事があります。管見では、たいていの人が円周率が面白い、あるいは不思議、神秘的と感じるのは、高校になってオイラーの等式等に代表される様な無限級数の議論に出会う頃だと思いますが、普通の小学生にとっては抽象度の高すぎる内容です。また、抽象的な事柄の理解のスピードは、個人間で大きな差があり、その個人間のスピードの差に対応できずに、置いておかれてしまう子供が多く発生するのは、日本の教育システムの残念な点の一つだと思います。
さて、その小学生ですが、抽象度の高い議論は出来なくとも、大人がとても太刀打ちできないすばらしい能力を持っています。
海外赴任などで、親と一緒にアメリカへ行った子供たちが、親とは比べものにならないくらい速いスピードで英会話能力を身につけていくことは、古くから知られています。 これは、天与の能力の様で、耳からどんどん知識を吸収していきます。もちろん個人差はありますが、数学能力ほど差はなく、こういった子供のリスクは、英語学習が出来ない事よりも、むしろ逆に、圧倒的な英語情報に囲まれて、英語しか出来ない子供になってしまう事です。特に読み書きが問題で、日本語会話に何ら不自由しなくても、日本語の読み書きが苦手になってしまったケースは、よく耳にします。どうも、天与の会話能力と、読み書きは別物らしく、後者は数学と同じく、ステップ・バイ・ステップで、比較的長い時間を掛けた知的トレーニングが必要なようです。
国によっては(特に発展途上国)、アニメ等の放送が現地語に翻訳されずにそのまま英語で流されるので、自然と子供たちがバイリンガルになっていくという話を良く聞きます。
小学生に英語教育をするべきかが議論になった事がありますが、筆者は、そこまで必要ないと思います。それよりも、日本語の読み書きをまず第一に焦点を置くべきでしょう。 その一方で、無料の子供向けの英語放送があれば、これだけ多くの人が苦労して、語学習得のためだけに、お金と時間を費やさなくても済むのに、と感じています。
2008年05月22日
筆者が中学生の頃、父の友人で、地方で温泉旅館を経営する方から招待を受け、家族で温泉旅行に行った事があります。
着いてみると、それは近代風の立派な建物で、ホテルと伝統的な和風旅館の形式を合わせた様なところでした。 その立派な旅館の一番良い部屋に家族で泊めてもらい、翌日は彼自身が運転する車で、周りの観光地へ案内してくれました。
そして、いくつかの名所を回った後、夕方頃になって帰路に着こうとしたとき、彼は、思い出したように、確かこの奥にあったはずだと言いながら、車を脇道へ入れ一本道をしばらく走らせて行きました。
一本道がどのくらいあったかは、全く思い出せませんが、着いた場所は、海の傍の丘の上にある一種の戦争博物館でした。
戦争博物館と言っても、中学生の男の子が喜びそうな戦車や戦闘機が置いてある訳ではなく、穴の空いた錆びた鉄兜や、ぼろぼろになった背嚢やもんぺ等が展示してあるだけでした。
筆者は、内心かなり退屈を感じながらも、一生懸命説明をしてくれる父の友人と一緒に、展示物の間を巡っていました。
筆者は仕方なく聞いているという風で、彼の話の中で憶えている事は、唯一、彼自身、戦争中は予科練に行って飛行機乗りになる訓練を受けていて、その訓練の最中に戦争が終わった、という事ぐらいです。
そして、ガラスケースの中を指差しながら説明する彼の声が、あるときから急に変わってしまった事に気がつきました。
振り返ると、彼は涙をぽろぽろ流しながら、嗚咽を堪えるように説明を続けていました。
筆者は、同情するというよりも、むしろ驚きました。というのも、彼は、中学生にとっては刺激的過ぎる下ねたジョークで、泊まり客たちを笑わせており、筆者は、彼を品のないただの中年オヤジぐらいにしか見ていなかったのです。
ガラスケースの中には、特攻隊員たちが残した手紙やはがきが展示してありました。戦後30年近くたってもなお涙ぐむほど、彼の心の傷は深かったのかも知れません。
特攻は、今の時代では狂気の沙汰としか思えませんが、彼らは決して狂気に駆られて死地に赴いたのではない事は、残された手紙類が証明しています。
ある少年兵が飛び立つ前に最後に家族に宛てた手紙の末尾が、「母さん、長生きしてください。」とあったのは、その出来事からさらに30年以上たった今でも憶えています。
一般資源モデリング
OCRESの主要なトピックスとして、各種のUMLプロファイルがあります。これらの目的の話から入って往きましょう。
近年、オブジェクト指向開発がポピュラーになりツールがどんどんと高度化されるに従って、システム開発の時間配分が随分と変わってきました。
かつては、最も長い時間をかけていたコーディングのフェーズが非常に短くなり、場合によっては設計フェーズに付随する付属的な活動と見なせるほど、コーディング単体にかける時間割合そのものが短くなりました。
逆に割合が増えているのが設計フェーズ、特に分析にかけるワークロードが相対的に重要な位置を占めるようになってきました。
一言で組込み系、リアルタイム系と言っても、様々な分野があり、時計から、航空機、ロケット等、個々の分野に特化した分析方法があります。
ところが逆に、これらの多彩な分析方法に、一貫して共通してみられる分析過程が存在します。
図 GRM1-1は、その活動をユースケース表現したものです。
図中のモデラーは、システムの設計を行う人で、モデルを構築し分析し実装する人です。 そして、分析方法の提供者は、モデラーの分析過程をサポートする人で、分析方法を提供し、分析のために必要な資源モデルを提供しますが、UMLのプロファイルは、スケジューラビリティ分析および性能分析のためのフレームワークを提供し、モデラーをサポートします。
